ディアベルのフォルムは「余裕」や「優位性」、全てを凌駕したかのような「自信」さえ感じさせるものである。両サイドに配置されたラジエーターは、がっしりとした両肩に盛り上がる筋肉の様にも見え、エンジン前方を横切るように絞り込まれながらオイルクーラーを内蔵するアンダーカウルへとつながる。その様相は今まさに走りださんとするアスリートを彷彿とさせる。
240mm幅を誇る巨大なリアタイヤの採用にいたっては、「オートバイにおける本能的欲求の実現」に対し、ディアベルのデザイナーがどれほど妥協を許さずに挑んだのかを語るうえで最高の例となる。このタイヤ幅が伝えるパワーはあまりにも強大で、その完成イメージが業界に激震をもたらすだろうと承知しながらも、ドゥカティの研究開発チームは必ず完成させると誓ってみせたのである。
ディアベル、それはモーターサイクルにかける情熱から誕生し、あらゆる点において正真正銘のドゥカティが持つパフォーマンスを実現するためにデザインされた、まさに真のドゥカティである。